鳩はワタシが落し物をするに違いないと踏むようで、周囲を常に歩き回っています。
その時の陽気にあてられたように、巧妙にヒトの足元…罠と言う…を掻い潜り、依存的な洗練と夢魔の行燈を翼にしているようです。
「君は終電までそうするつもりかね」
「いえ、降ってくるのを待っているのです。雨を」
「雨?」
「はい、摩天的な暗号の様で美味しそうなポップ・コーン!」
悠然と降ってくると聞いたことがあります。生憎、人間にとっては3秒以上たっている産物ですから、あんまり口にしない方が良いとは思いますが。都市に依存している野生と呼んで良いのか分からない動物…都市動物とでも言っておきますが、それは化学的な味を好みます。
その鳩はワタシの周りを幾らか回った後、なあんだと言うように足を運びました。テツコツと首を動かしながら、その嫌に人慣れし、若干の媚を持つ足音が聞こえなくなった時、この巨大な都市を眺めるように吹いて来た風を受け止めていました。
なんだか急に雨が降りそうな匂いがして、虫の知らせでも聞いたかのように目の前の都市の産物に逃げるように入りました。
その頃、あの都市動物はどうしただろうかとチラと遠くを眺めていると、未だそれは「為すべきことは体脂肪のため」と言わんばかりに他のヒトにも「ポップ・コーン!」「ポップ・コーン!」と言っているのです。
「ヘイ、摩天的でない雨が降りそうなのだから早いとこあの高層マンションのベランダに行きなさい、ブルジョア鳩よ」
「ブルジョアとな、へへ、人間の思慮には染まらないよ!染まるのは脂肪分だけ!」
距離が知覚に語るように、「ポップ」と彼?が笑った時、地面に衝突した雨粒もまた「ポップ」と言うのでした。雨が降ってきましたよ。ワタシは存分に太陽光を吸って日々の息継ぎが済んだので、帰るとしましょう。帰りの地下鉄では寝られるかな?
早く寝なさい!
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