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玄ノート #06 -玄狼がバンドを語る Part 3-

さて、今回はUNISON SQUARE GARDENについて触れようかと。

代表曲として「オリオンをなぞる」、「シュガーソングとビターステップ」といったアニメタイアップの楽曲が多く挙げられるので、ユニゾン=アニソンバンドという認識の方も多いと思います。近年は大ヒットした「ブルーロック」の主題歌を担当していたため、近年はそこからファンになった方もかなり多いのではないでしょうか。


そんな彼等は、斎藤宏介(Vo./Gt.)、田淵智也(Ba.)、鈴木貴雄(Dr.)からなる3ピースロックバンドなのですが、全員が全員テクニックが卓越しており、3ピースとは思えないほどの分厚いサウンドを繰り出してきます。

彼らの真骨頂はストイックに研ぎ澄まされたライブパフォーマンスにあり、MCをほとんど挟まずその演奏能力のみで観客を魅了する。まさにロックバンドの鏡と言えるような存在です。彼らのライブにはもう3回ほどお邪魔していますが、ノーMCのスリリングな空間の中、ただ彼らのクールな演奏に集中できるのが最高に楽しいのです。あとベースの田淵さんがやたら動く、というか暴れまわる。


では、そんな彼らの個人的イチオシ曲を上げていきましょう。

・天国と地獄

彼らのライブにおける必殺チューン。

この映像を見るだけでも、これが3ピースで繰り出されるクオリティなのか...?と本当に疑ってしまうほどの熱量が感じられると思います。非常にアツいのにどこかクールで、どこか余裕のあるように見えるがめちゃくちゃかっこいいんですよ!!

(ベーシストは平常運転です。)


・場違いハミングバード

このバンドの演奏能力を見せつけるかのようなイントロが凄いです。

ユニゾンの曲で多いパターンなんですけど、イントロからBメロまでリフを主体としてゴリゴリ進んでいくのに、サビで急にポップになるという緩急の効いた展開がツボです

ライブだとメンバーの気合が入りすぎてテンポアップするのがまた見所です。


・いけない fool logic

現時点でリリースされている中での最新曲です。

ソングライターの田淵さん曰く「ユニゾン史上最もハッピーな曲」とのことで、ホーンセクションを交えた非常にポップな一曲です。跳ねるようなサビのフレーズは中毒性高し。

しかしポップナンバーでも一筋縄ではいかないのが彼らの楽曲。Cメロから急にリズムが変わるのですが、それすら涼しい顔して乗りこなしてしまうのがさすがUSGといったところか。


・カオスが極まる

先ほど述べた「ブルーロック」のOP主題歌です。原作が一流のストライカーを目指すために、エゴイズムを剥き出しにして蹴落とし合うサッカーマンガという題材なのですが、そこにユニゾンを抜擢したアニメ制作陣は本当に素晴らしいと思います。

バンドという体でありながら、それぞれの個性が強烈すぎるユニゾンがブルーロックに合わないわけがない。実際のサッカーの試合のように目まぐるしく変わる曲調の中で、それぞれが持つテクニックを最大限に主張しまくる。間奏部分なんかはまさにカオスで、正直僕も何がどうなってるかぜんっぜんわからないんですけど、2番に入る時にはビシッと全員揃う。なんだこれ。貴雄さん腕何本あるんだ、斎藤さんなんで弾いてるフレーズと歌の拍子違うのに平然と両方こなしてんだ、そして田淵さんはなんでこんな曲書けるんだ。すべてにおいて理解不能だよ。


...はい。DTMerとしてやってはいけない楽曲の説明放棄をしたところで今回はここまでです。

いつかこの曲の構造を細部まで読み解ける人間になってみたいものですね。したっけ。


最後に、お知らせがあります!

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